巻き込み力を意識しよう。
なぜなら、「人を引きつけ、つなげる力」こそが、お店の成功や長続きに不可欠なことだから。
つまり、巻き込み力は「お店をただの飲食店以上の価値ある場所にするためにどーーしても必要な力」だということです。
焼き鳥屋のカウンターで感じた「巻き込み力」の真髄
焼き鳥屋を32年も続けていると、いろいろな人との縁が生まれ、時には途絶え、また再び繋がることがあります。
先日の金曜日、そんな懐かしい縁が8年ぶりに訪れた夜でした。
お盆も終わり、ひさしぶりにゆっくりと休めそうな静かな夜だったんですが、、
22時を回り、片付けも終え、明日に備えて早めに寝ようかと考えていたところで、店のドアを激しく叩く音が響きました。
ドンドンドン、、、
「せーーじさーーん、お願いですから開けてください」と言うので、ドアを開けると、浴衣姿の男女三名と○○君が立っていました。
ドアをたたいて私を呼び出した○○君は分かったのですが、浴衣を着ている男女は誰なのかわからない。
浴衣を着た一人の男性が「おひさしぶりです、○○です」と笑顔で挨拶してくれましたが、最初は誰だか全然わからなかったんですよね。
「ほら、○○ですよ」と言われて、ようやく「あの○○ちゃんか!」と、昔の記憶が鮮明に蘇ったんですが、、
そんなこんなで、消していた店内の灯りを再び点けて、急きょプチ宴会が始まりました。
8年ぶりの再会に、互いに見た目が変わったことを指摘し合い、笑いが絶えない夜になりました。
「太ったんじゃない?」
「なんで坊主にしたの?」
といった軽口から始まり、彼の現在の話へと移ります。
今では50人ものスタッフを率いる経営者として活躍しているとのこと。
昔は雇われの身だった彼が、今では大きな責任を持つリーダーになっている姿に、時の流れを感じました。
この夜、もう一人初対面の男性も同席していましたが、彼が○○君について言った言葉が印象に残りました。
「○○さんは巻き込み力がすごいんですよ。みんな彼に引き込まれていくんです」。
この「巻き込み力」という表現に、私自身も共感しました。
焼き鳥屋を営んでいると、この「巻き込み力」の重要性を日々実感しています。
巻き込み力とは、ただのカリスマ性やリーダーシップではなく、人を自然に引き寄せ、つながりを深める力です。
焼き鳥屋という小さな空間でも、この力が発揮される場面は多々あります。
常連さんが気軽に立ち寄り、カウンター越しに隣り合ったお客さん同士が話を始め、気づけば笑い声が広がる――
そんな光景を何度も目にしてきました。
お客さんに「また来たい」と思ってもらうには、料理だけでなく、その場の空気感や心地よさが大切です。
これこそが、焼き鳥屋のオヤジとして意識している「巻き込み力」なんですよね。
この力を発揮するためにはなによりも、自分が楽しむことが大切なのかなと思います。
私が焼き鳥を焼くのも、お客さんと話すのも心から楽しんでいる。
その姿勢が自然と伝わり、お客さんもその雰囲気に引き込まれていくのだと感じます。
巻き込み力とは、演出するものではなく、自分が真剣に向き合い、楽しんでいることで生まれるものです。
単に人を集めるだけじゃなく、信頼をベースにしたつながりをつくり出し共に成功や喜びを分かち合える力。
8年ぶりに再会した彼も、仕事を楽しみながら信念を持って行動しているからこそ、多くの人が自然と彼に引き寄せられ、共に成長し、挑戦し続けているのでしょう。
巻き込み力とは、相手を無理に引き込むのではなく、まず自分が楽しむことで自然に生まれるものです。
自分が楽しんでいる姿勢は周囲に伝わり、それが共感やつながりを生みます。
この力を活かして、私は焼き鳥屋という場を、ただ料理を提供する場所以上のものにしたいと考えています。
お客さんが笑顔で集まり、リラックスして過ごせる場所。
そんな店を作るために、これからも自分自身が楽しみながら、巻き込み力を磨いていこうと思います。
次にあなたが店に訪れたとき、その空気感をぜひ体感してみてください。
お客さんの笑顔が、私のエネルギーです。
なので、今日も今日とて、焼き鳥を焼くとです。
いつもありがとうございます。