かつての私は、焼酎ばかり飲んでとてもだらしがなかったです。
お店の経営について真剣に考えることもせず、
日々をただ流れるように過ごしていました。
お客様に価値を提供するなんていう発想もありませんでした。
そんな自分を続けた結果、ある日、大切にしていたものを一つ失いました。
離婚です。
元嫁からは「あいつは絶対アル中になる」と言われるくらい、
未来の見えないポンコツでした。
それでも、その時の自分には、それがどれほどの失敗なのかさえ、ちゃんと理解できていなかったんですよね。
あれから13年。
今、振り返ってみると、あの頃の自分と今の自分が別人のように感じられます。
「昔の自分って、ホント、うんこだったな」と。
離婚や店舗拡大失敗、コロナがきっかけで今の自分があるんですが、、、
一つハッキリ言えることは、楽な道を選んでいた頃の自分には戻りたくないということです。
最近、心に深く響いた言葉があります。
「コンクリートは歩きやすいが、砂浜は歩きにくい。さて、足跡が残るのはどっちだろう?大変な道ほどその過程は誰かが見てくれてるってもんだ。ツラい道を選ぶのが成功の近道かもしれません。コツコツが勝つコツだ!」
まさに、この言葉が今の自分の生き方を象徴しているように思えてならんとです。
楽な道、つまりコンクリートのように平坦で歩きやすい道を選んでいた時、何も残すことができませんでした。
お客様にとっても、家族にとっても、自分にとっても、価値のある足跡を残せていなかったのです。
とはいえ、3人の子どもたちは立派に成長しておりますが、、
店を始めた当初、特に何も考えずに店を開け、閉める。
日々をただやり過ごすように過ごしていました。
売り上げが悪い日は「飲まなきゃやってられん」と焼酎を煽り、、、
売り上げが良い日は「うぇーーい、ラッキー」と同じく焼酎を煽り、、
離婚後、うっすらと「このままじゃダメだ」ということに気づいていたんですが、変化を起こすことってメンドクサイ、、
コンクリートのような歩きやすい道からなかなか抜け出すことができなかったんですよね。
だけど、さすがにコロナが来た時は「このままじゃヤバい、死ぬぞ」とツラい道を避け続けていた自分が、
初めて砂浜を歩く覚悟を決めた瞬間でした。
もちろん、最初から何もかもが上手くいくわけもなく、、
経営のことを真剣に学ぼうと思ったら詐欺られるし、
新しいメニューを考えても全然売れないし、、
それでも、少しずつ変わっていきました。
焼き鳥の旨みを最大限に引き出すため、蒸し焼きと炭火焼きを組み合わせる方法を編み出したのも、その頃です。
今でも、あの日の元嫁の言葉が頭をよぎることがあります。
「離婚したら、アイツは絶対アル中になる」
そんな言われていた自分が、今じゃ、真剣にお店の経営に向き合い、少しでもお客様に喜んでもらえるように努力している。
砂浜を一歩一歩、足を取られながらも前に進むような感覚です。
でも、そんな苦しい道のりが今の自分を作り上げているんだろうなと思います。
「平らな道は楽だけど、砂浜みたいな凸凹した道を歩くと、ちゃんと足跡が残るんだよな」
「誰も見てないようで、実はちゃんと見てくれてる人がいるもんだよな」
「だから、あえてしんどい道を選ぶのが、結局は近道だったりするんだろうな」
「やっぱり、地道にコツコツ淡々とやってゆくのが一番強いんだろうな」と。
毎日が小さな積み重ねでできています。
過去の自分を恥じることなく、その過去があったからこそ今の自分があるんだと感じつつ、
やっぱり、今日も今日とて、焼き鳥です。