先日、ひとつの発見をした。
それは、自分が生粋の営業マンだということだ。
焼き鳥屋をやっていると、どうしても準備に追われることが多い。
串打ちや火加減の調整、
宴会の予約対応など、
お店を運営するには本当に手間がかかる。
そんな中、夕方早くに、常連の二人組が来店。
還暦を過ぎた船乗りの二人組だ。
ひとりは、年金をもらうまでに、あと2年あるので、その間は船乗りを続けるそうで、、
もうひとりは最近、指宿の某ホテルのフロントマンとして働くことが決まったんだと。
前歯がないのに、フロントマンが務まるのか、と思ったら笑いが出てしまった。
ふだんなら忙しい時間帯になる前に、さっさと準備を終わらしたいところだが、どーにもこーーにもいっしょに酒を飲みたくなった。
最初は「ビール一杯くらいなら大丈夫だろ」という気持ちだったんだが、話が盛り上がりすぎて焼酎をジョッキで飲み始めてしまった。
「この後、宴会が2つもあるというのに大丈夫なのか」
そんな不安もあったが、とても楽しいひと時だった。
話の内容は、昔、なぜ炭鉱で働く人と船乗りが国から優遇されていたのか、とか、、、
○○ホテルはビジネスホテルとうたっているけど、実はモーテルなんだ、とか、、、
彼らと私の離婚話とか、、
どうでもいいと言えばどうでもいい話なのだが、なぜか、爆笑を誘う内容になったのだ。
そして、私はこうやってお客様と話をするのが本当に好きなんだろうなと思った。
思うに、営業マンとしての本質は「人とのコミュニケーションを楽しむこと」である。
営業と聞くと、物を売るための巧みなテクニックや言葉をイメージするかもしれない。
しかし、私が感じているのはもっと根本的な部分だ。
お客様との会話、人とのつながり、自然に笑顔が生まれる瞬間。
これこそが営業の本質だと強く感じたのだ。
焼き鳥屋の仕事に関しても、焼き鳥を提供するだけではなく、お客様との対話を楽しむことがそのまま商売の根幹になるのだ。
そして、お客様は「心地良い場所」を求めている。
美味しい料理だけでなく、リラックスできる空間を提供することが大切だ。
お客様が楽しんでいるから、自然に自分も楽しくなる。
これは、営業マンとしても、焼き鳥屋のオヤジとしても変わらない。
忙しい日々の中でも、お客様とこうして言葉を交わし、笑い合い、時間を共有することは、焼き鳥を焼く以上に大事な仕事の一部だと思う。
お客様はただ焼き鳥を求めて来るのではなく、心地よい時間を過ごすために来ているのだ。
だからこそ、私自身もその時間を楽しみ、お客様に価値あるひとときを提供したい。
お客様が帰られた後、片づけをしながらふと考えた。
こうしてお客様と過ごす時間も、私の大事な仕事の一部であり、
焼き鳥屋のオヤジとしての役割なんだなと。
それこそが、「薩摩炭火やきとり 居酒屋つかさ」の魅力であり、
私自身の生きがいでもあるんだなと。
で、営業マンとしてのもう一つの重要な要素は、相手に興味があることだと思う。
なぜなら、興味がなければ、ただの表面的な会話で終わってしまうから。
これは焼き鳥屋でも同じで、常連さんたちが来店するたびに、どんな気分なのか、どんな話なのかを観察する。
話題に合わせてこちらも話すことで、お互いに心地よい時間を過ごすことができるのだ。
人とのつながりがあるからこそ、私はこの仕事を続けていけるのだと思う。
お客様がまた来店してくれる理由は、ただ焼き鳥が美味しいからだけではない。
お客様との時間を共有し、心を通していることにあるのだと感じている。
「また来るね」と笑顔で戻ってくるお客様の姿を見ていると、こちらも自然と笑顔になる。
その瞬間こそが、私にとって大切な「仕事をした」という充実感なのだ。
だから、営業マンとしても、焼き鳥屋のオヤジとしても、これからも日々を大切にしながら、
お客様との関わりを楽しんでいきたいと思いつつ、、、
やっぱり、今日も今日とて、焼き鳥です。
いつもありがとうございます。