「もうチョッとでいい感じに焼けるぞ~」

というタイミングで電話が鳴ったり、お客さんに呼ばれたりして、

気が付くと「あーーー、やっちまったーー」ということがよくある。

そう、焼き鳥屋を営む日々の中で、焦げた串は避けては通れない存在だ。

「せっかく、いい感じに焼けてたのに~もう」と心の中でつぶやきながら焼き直すんだが、

今朝「闇落ちとまと」という商品の記事を目にした。

トマトの甘みを引き出すために水やりを控えると発生する「尻腐れ」。

この「尻腐れ」をウマくヒット商品にしたところに驚いた。

「尻腐れ」したトマトは、真っ赤な表皮に黒いアザのような模様ができる。

この黒いアザのようなところをけずってたべるんだそうだが、めちゃくちゃ甘くて美味しいそうだ。

見た目が悪くて、美味しくなければ、売れるはずもないんだが、

それでも、やっぱり、見た目がチョッと不気味すぎる。

ハロウィンのかぼちゃのようだ。

そんな弱みを生産者は「闇落ちとまと」というネーミングで強みに変えたのだ。

弱みを強みに変えたというところと、ネーミングのインパクトの強さがすばらしいと思った。

コレを焼き鳥屋の仕事に落とし込んだらどうなるだろう?

冒頭での焦がした焼き鳥が商品になるだろうか?

いや、ならないんだけど、、、いや、絶対に商品にしたらダメなんだけど、、

想像するくらいならいいんじゃない!?

チョツト想像してみよう。

たとえば、「ねぎま串」を焦がしたとすると、炭火で焼きすぎた「ねぎま串」を闇落ちに見立てたらどうだろう。

焦げた部分を「炭火の魔力」と捉え、ストーリーを添えて提供する。

「このねぎま串は炭火との戦いに勝利し、闇の力をまとった特別な一本です」とか

「炭火の熱さに負けず、最後まで戦った英雄串」とか

「焦げ目はただの焼き過ぎではない。炭火の魔力が宿った証だ。なので、闇の中に隠れた深い香ばしさを、ぜひ味わってください」とか

こんな説明を添えることで、なんか、ワクワクしてくる。

とはいえ、商品には絶対にできないんだけれど、、

さらに、レバー嫌いなお客さんには、「難的としてのレバー」という要素をストーリー仕立てで盛り込み、

食べること自体を冒険に見立ててみたらどうだろうと思った。

「魔王のレバー」は、炭火焼きの試練を乗り越え、勇者たちに挑戦状態を奮い立たせる存在。

「レバーが苦手」と感じる方こそ、この挑戦​​を乗り越える価値がある――こんな語る商品に仕上がると楽しそうだ。

「こちら、魔王のレバーです。レバーに苦手意識を持つ方にこそ、ぜひ挑戦していただきたい一串。

魔王の城を攻略する勇者の気持ちでお召し上がりください!」

「長年、多くの焼き鳥ファンが敬う「魔王」と呼ばれる部位、レバー。 独特の風味は、魔王の威厳の証。

炭火の力をまとい、香ばしさと濃厚な旨味を引き出したこの一串は、挑戦する者に新たな勇気を与える。

あなたはこの試練を乗り越える勇者になれるか?」

こんなことばかり考えてたらキリがない。ワクワクがとまらない。

焦げた串を強みに変えるのはとんでもない例だが、

「一見、弱みに見えるものでも強みに変えられるのではないか?」

と考える姿勢こそが大切だ。

何も変わらない現実に対してただ嘆くのではなく、新しい視点を持つことで、未来が少しずつ違う形に見えてくるはず。

焦げた串が教えてくれるのは、完璧でなくても、失敗を受け入れ、そこに価値を見出す大切さだ。

もしも日々の中で何か「弱み」や「欠点」と感じるたら、 「これをどう価値に変えられるか」と問いかけてみよう。

そうすることで、どんな失敗や課題も、新しいアイデアの種になるから。

「弱みを強みに変える」という考え方は、日々の仕事や人生を前向きに進める力になる。

「焦げた串」という一見マイナスな要素も、視点を変えるだけで「香ばしさの象徴」に変わる。

これは焼き鳥屋だけでなく、誰にでも応用できる考え方だ。

失敗や弱みに負けそうなとき、「どうしたら価値に変えることができるだろう」考えるようにしようと思った。

どんな状況にも、新しい可能性が隠れているはず。

そんなわけで、やっぱり、今日も今日とて、焼き鳥です。

いつもありがとうございます。