「自分自身がビジネスであり、自分自身が資産である」。

この言葉を初めて耳にしたのは、投資家ウォーレン・バフェットの教えをまとめた一冊の本『バフェットの教訓』を読んだときだった。

この本には、ビジネスや投資だけでなく、人生全般に応用できる知恵が数多く詰まっている。

その中でも「自分という資産を育てることの重要性」を説いたこの一節は、特に心に響いた。

私は日々、自分の考えや感情をメモに書き留める習慣を続けている。

そのメモは、まるでもう一人の自分との対話のようなものだ。

過去の自分が未来の自分に問いかけたり、時には笑わせたりすることで、自分自身との距離がぐっと縮まる。

不意に心を軽くしてくれる一言もあれば、これからの道をそっと示してくれる言葉もある。

それは、自分から自分への手紙であり、人生を深く見つめ直すための大切なツールだ。

自分の考えや感情をこまめにメモ書きすることで、自分の言葉が自然と出てくるようになるし、自分の人生を見つめ直すことができる。

つまり、メモをつける習慣は、単に自分の思考を整理するだけでなく、

自分がどこから来て、どこへ向かっているのかを教えてくれる、

人生の地図のような役割を果たしてくれるのだ。

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たとえば、2年前に書いたメモには、こんなことが書いてあった。

「60歳になったらスーパーニートになる!南の楽園でTバックのおねーちゃんと笑いの絶えない生活をしている」

ダァー――――!!チョーーはずかしーーい!!と声に出して笑ってしまった。

たしかに、笑いの絶えない日常は一見理想的だ。

しかし、よくよく考えてみると、自分にはそのような生活は長続きしないような気がする。

どこかで退屈して、すぐに飽きてしまうだろう。

やっぱり、ヒリヒリするような刺激がある方が人生はおもしろい。

常に崖っぷちを這いつくばってきたというか、

常に底辺さまよってきたというか、

常に綱渡り人生を歩んできたからなのかもしれない。

「そんな甘ーーい夢ばかり見てるからオマエはダメなんだぞ」

と、過去の自分にツッコミを入れるのも楽しいものだ。

一方で、心がじんわり温かくなるようなメモもある。

こんな一文を見つけたとき、少し誇らしい気持ちになった。

「焼き鳥で指宿の笑顔を増やす」

よくぞ、書いた!と思わず自分をほめてやりたくなった。

このシンプルな言葉の中に、自分の仕事に対する誇りや願いが詰まっている。

日々の忙しさの中で忘れかけていた大切な想いを、過去の自分が思い出させてくれる瞬間だ。

そして、未来の自分へのメモには、こんなことが書いてある。

「労働時間を短くして、収益を最大化する」

これぞ自分が目指す働き方だ。

自分の好きなこと、得意なことで人を喜ばせながら、自分自身もハッピーになる。

そのためには、自分自身をビジネスにし、自分自身を資産として磨き上げる努力が必要だ。

メモは、ただの思いつきを書き留めるだけのものではない。

それは、過去の自分から未来の自分への手紙であり、自分という資産を成長させるためのヒントが詰まった宝箱だ。

過去の自分が何を考え、どんな目標を持っていたのかを振り返ることで、今の自分の立ち位置が見えてくる。

そして、未来の自分を導くための言葉を紡ぐことで、これからの道筋を描くことができる。

バフェットの教訓にある「自分自身がビジネスであり、自分自身が資産である」という言葉は、単なる自己啓発のフレーズではない。

これは日々の小さな選択や行動、そして失敗の中で自分を磨き続けるための指針である。

自分という資産をどう活かし、どう成長させるか。

生かすも殺すも自分次第。

自分自身をビジネスにして、自分自身を資産にしていくことを考えるってことは、

店を運営すること以上に、自分自身の人生を運営するということだ。

メモを通じて、過去の自分に笑い、現在の自分を認め、未来の自分を導く。

こんなふうにメモの中のもう一人の自分と対話しつつ、今日も一歩ずつ進んでいこうと思う。

そんなわけで、やっぱり、今日も今日とて、やきとりです。

いつもありがとうございます。