33年間、焼き鳥を焼いてきた。
33年もやっていると、色んな「常連さん」が来てくれる。
大阪から毎年指宿に来るシニアプロゴルファーの方が、2年ぶりに店に来てくれた。
去年はシード落ちで来られなかったらしい。
今年は新しいキャディの若い兄ちゃんを連れてきた。
「久しぶりじゃないですか、どうしたんですか」
「いやぁ、3月は指宿シニアツアーの予選があるんで。頑張ってまた11月来れるようにしますわ」
そんな、どこにでもある挨拶。
でもぼくが見ていたのは、その後だ。
カウンターに座って、黙々と焼き鳥をたくさん食べてくれる。
隣のキャディさんにも「食え食え」と勧めている。
——あぁ、この人、「ここが美味いぞ」って教えて連れてきてくれたんだろうな。
口では普通の挨拶しかしない。
でも、わざわざ若い兄ちゃんを連れてきた。その行動が、全てを語っていた。
「また来た」という事実そのものが、最高の褒め言葉だった。
……正直に言う。
鼻の奥が、ツンとした。花粉症だからじゃない。……いや、花粉症もちょっとはあるけど、ありがたさが、じわじわと込み上げてきた。
うちは指宿の路地裏にある、焼き鳥しかない店だ。
食べログの点数が高いわけでもない。インスタ映えするわけでもない。
なんなら看板もちっちゃくてボロい。
それでも、大阪から年に一度、わざわざ来てくれる。
2年越しで覚えていてくれる。
しかも、若い兄ちゃんに「ここに行くぞ」と教えてくれている。
カウンターの向こうで炭を熾しながら、ぼくはずっと考えていた。
この人は、「評判」を聞いて来たんじゃない。
評判はフロー。仕組みはストック。
最近、ひとつの確信を得た。
言葉にするとシンプルだけど、ここにたどり着くのに33年かかった。
「評判で集客すると、続かない。仕組みで集客すると、ずっと残る。」
「評判」って、実はフローなんだよな。
たとえば、テレビでうちの店が紹介されたとする。
翌週はお客さんが殺到するだろう。「テレビで見ました!」と言って、スマホでパシャパシャ写真を撮って、そのまま帰っていく。
でも1ヶ月後には、潮が引くように誰もいなくなる。
SNSでバズったラーメン屋にはリピーターがいない、って聞いたことがある。
あの虚しさ。同じ飲食をやっている人間として、胸が痛くなるんだ。
なぜそうなるか。
評判は「他人がくれるもの」だからだ。
他人がくれたものは、他人の気分ひとつで消える。テレビ局の編集方針が変われば消える。アルゴリズムが変われば消える。流行りが変われば消える。
自分が汗をかいて積み上げたものじゃないから、自分の手元には何も残らない。
怖いのは、評判があるうちは気づかないんだ。
「お客さん来てるし、大丈夫」と思ってしまう。
でもそれは、他人の風に乗っかっているだけで、自分の足で立っていない。
風が止んだ瞬間、ストンと落ちる。
ぼくも昔、それで痛い目を見た。
2号店を出して、失敗した。
あの時ぼくは、1号店の「評判」に乗っかって2号店を出した。
自分の力を過信した。「どうせ、うまくいくだろう」と余裕ぶっこいていた。
結果、借金だけが残った。
あの時の、夜中に一人で帳簿を見つめていた時の冷や汗。
胃の底がキュッと縮むような感覚。
あれは忘れられない。いや、忘れちゃいけない。
仕組みの正体は「コツコツの副産物」
じゃあ「仕組み」って、具体的にはなんなのか。
33年かけてたどり着いた答えは、こうだ。
「仕組み」とは、自分がいなくても価値が届き続ける構造のこと。
焼き鳥屋で言えば、ぼくが毎晩炭を熾して、鶏を刺して、一本一本焼く。それ自体は「労働」であり、ぼくがいないと成り立たない。フローだ。
でも、その営みを33年続けたことで生まれた「つかさの空気感」——あれは、ぼくが意識していなくても勝手にお客さんを呼んでくれる。
「あの店に行けば、なんか落ち着くんだよな」
その記憶が、お客さんの中に残る。
ぼくが一晩寝ている間も、その記憶は消えない。
翌朝起きたら、予約の電話が入っている。
これが「仕組み」だ。
面白いのは、この仕組みは狙って作ったものじゃないということ。
毎日毎日、目の前のお客さんを喜ばせたい一心で焼き鳥を焼いていたら、気づいたら出来上がっていた。汗だくで、手はひび割れだらけで、深夜1時半まで一人で洗い物をしていたら、いつの間にか「つかさに行けば間違いない」という信用が積み上がっていた。
コツコツの副産物。
それが仕組みの正体なんだと思う。
逆に言えば、「評判を取りに行く」行為には、コツコツがない。
バズらせよう、テレビに出よう、インフルエンサーに紹介してもらおう——全部、一発逆転の発想だ。
一発逆転は、当たっても次が続かない。自分の中に何も残っていないから。
お金の「仕組み」を、ぼくは33年間持っていなかった
ここまで書いて、ぼくは自分自身にブーメランが刺さっていることに気づいた。
焼き鳥屋では「仕組み」を33年かけて積み上げた。
でも、お金のことに関しては、ずっと「フロー」で生きてきたんだ。
毎月の売上で、毎月の支払いをして、毎月の生活費を稼ぐ。
余ったら貯金。余らなかったら——まあ、余らないことのほうが多い。(笑)
2号店の失敗で背負った借金を、毎月コツコツ返しながら、「投資」なんて別世界の話だと思っていた。
「投資=チャートに張り付いて、一発勝負するギャンブル」だと本気で思っていた。
でも、最近気づいたんだ。
投資って、焼き鳥屋の「タレの継ぎ足し」と同じなんじゃないか。
うちの秘伝のタレは、毎日ほんの少しずつ焼き鳥の旨味が加わって、33年間熟成し続けている。
あのタレは「一発で作れるもの」じゃない。毎日の営業という「仕組み」の中で、勝手に育っていくものだ。
積み立て投資も、同じ構造だ。
毎月ちょっとずつ入れて、あとは放っておく。
チャートに張り付く必要なんてない。タレの壺を毎日覗き込んで「まだかな、まだかな」なんてやらないのと同じだ。
ぼくが最近スマホに入れたDMM株のアプリは、まさにそういう「仕組み」を作るための道具だった。
正直、最初は「投資アプリ?おっさんに使えるのか?」と思った。
でも触ってみたら、うちの店に導入したiPadレジと同じ感覚だったんだよな。
直感的で、迷わない。老眼でも見える。(笑)
わからないことがあってもLINEで聞ける。電話で保留音を延々聞かされることもない。
串1本分の金額から「おためし」できるのも、ぼくみたいなビビりにはありがたい。
いきなり大金を突っ込むのは、ラーメンを作ったことないのに豚骨スープを大鍋で仕込むようなもんだ。まずは小鉢でテストする。焼き鳥屋の鉄則だ。
何より、口座を作るだけならタダ。維持費もゼロ。
つくねの串打ちより簡単な作業で、「未来への仕込み」が始められる。
焼き鳥屋は33年間、「味」という仕組みを積み上げてきた。
これからは「お金」の仕組みも、同じようにコツコツ積み上げていく。
炭と仕組み
ぼくは今、アフィリエイトの収益を月収100万円にすると決めた。
57歳の焼き鳥屋のおっちゃんが、月収100万円。
83歳の母ちゃんに「大丈夫かな、この子」って心配されながら。(笑)
でもね、ぼくは焼き鳥屋のカウンターで、33年間ずっと炭と向き合ってきたから知ってるんだ。
炭って、火をつけてもすぐには使えない。
赤い炎がバチバチ上がっている間は、まだダメ。
炎が落ち着いて、表面が白い灰に覆われて、静かに赤く光り始めてからが本番。
派手な炎(評判)では、美味い焼き鳥は焼けない。
静かに光る白い炭(仕組み)だけが、美味い焼き鳥を焼ける。
焼き鳥屋の仕組み。ブログの仕組み。お金の仕組み。
全部、原理は同じだ。コツコツ積み上げて、静かに熱を持たせる。
まずは借金を返す。話はそれからだ。
100万円なんて、まだ炭に火をつけたばかりの男が言うセリフじゃない。
でも、言っておく。言わないと始まらないから。
今日も今日とて、やきとりです。
——もし、この文章を読んで「自分もお金の仕組みを作りたいな」と少しでも思ったなら。
まずは「串1本分」の未来への仕込みから始めてみてほしい。
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